妊娠したけど保険に入ってない! 妊娠中に加入可能な医療保険はあるの?

妊娠が発覚するのはとても嬉しいことですよね。

 

一方で「万が一切迫早産や帝王切開になった場合、お金とか大丈夫かな…」といった不安があるのも事実です。

 

我が家の場合、夫婦ともに医療保険には入っていません。

しかし、妊娠・出産は何が起こるかわからず、やはり入院・手術のリスクも普段と比べて高くなります。

そこで、妻の妊娠・出産に備えた保険として、1年だけ少額短期保険に加入しました。

 

医療保険に入っていないけど、妊娠してしまった!もし入院費用がかさんだらどうしよう…」そんな不安を抱えている人もいるかと思います。

 

今回は、そんな不安を解消できる、妊娠後に加入できる医療保険について紹介したいと思います。

 

 

妊娠、出産で医療保険は使えるの?

基本は使えません。なぜなら妊娠は病気ではないからです。

妊婦健診や出産は健康保険すら効かず、基本的には全額自己負担になっています。

その代わりに母子手帳に付随する「検診無料券」や、「出産育児一時金」を、妊娠・出産時の医療費に充てるのが一般的です。

 

医療保険でも、妊娠は病気ではないので、基本的に保障の対象とはなりません。

 

しかし、切迫早産や帝王切開などの異常があった場合は別です。

 

切迫早産の場合は早期に入院して、安静に過ごさなくてはなりません。これは正常な妊娠の経過から外れるため、治療として扱かわれます。よって、医療保険の「入院給付金」の対象となります。

同じように、帝王切開の場合も正常な分娩方法ではないため、「入院給付金」「手術給付金」の対象となります。

 

逆に言えば、医療保険に加入していないと、切迫早産で入院しても、帝王切開で出産しても、何の保障もありません。

妊娠後の保険加入は意味が無い?

保険に加入することは可能です。

大半の保険会社では妊娠27週までの妊婦であれば医療保険に加入が可能です。

 

ただし!今回の妊娠については保障されないのが一般的です。



医療保険には「部位不担保」という制度があり、特定の部位のみ保障の対象外となることがあります。

例えば、数年前に喘息で入院した人は、保険に加入することはできますが、「気管・気管支に関する病気は保障しない」というオプションが付きます。

 

同様に、妊娠中に医療保険に加入した場合は「今回の妊娠については保障しません」という部位不担保がつくのが一般的です。

(ちなみに、次の妊娠からは保障してもらえるようになります。)

 

これでは妊娠・出産の入院に備える保険としては、全然意味がありませんよね。

妊娠後の加入でも保証をしてくれる「少額短期保険」

妊娠してからでも加入できて、なおかつその妊娠も保障してくれる保険はあります。

 

それが少額短期保険(ミニ保険)と呼ばれる種類ものです。

簡単に言うと、短い期間で、支払われる保険料が安く設定されている保険商品です。

この少額短期保険に中に、「妊娠後に加入でき、その妊娠の入院・手術を保障してくれる」保険商品があるのです。

 

一方で、これらの保険は保険料が1年ごとに見直される形式になっており、保険料に対する保証内容は、通常の医療保険と比較し割高になっています。

なので、あくまで妊娠に伴う一時的な保険として、1年だけ割り切って契約する事をお勧めします。


妊娠中におすすめの保険紹介

現時点で、妊娠中でも加入できて、なおかつ妊娠中のトラブルも保障してくれる少額短期保険は、以下の通りです。

 

・エクセルエイドの普通保険

・ABCおかあさん保険

・エブリワン

妊娠後の女性が加入した場合の3社の保障内容について、簡単に以下の表でまとめました。

 

 

【妊娠後の女性が加入した場合の保険料と保障内容】

 

項目 エクセルエイド ABCおかあさん エブリワン
保険料支払限度額
30歳:1,175円 30歳:1,740円 30歳:2,440円
40歳:1,504円 40歳:1,570円 40歳:2,400円
入院給付金 5,000円/日 なし 5,000円/日
1入院の支払日数 60日まで 30日まで 30日まで
保険料支払限度額 年間80万円 年間40万円 年間80万円
手術給付金
入院中:5万円
入院中:5万円
入院中:5万円
それ以外:2万5千円
死亡保険金 × 50万円 ×
妊娠についての
入院、手術
手術のみ
入院、手術
保障の範囲
加入時の妊娠週の限度 何週でもOK 妊娠19週まで 妊娠28週まで
その他
-
-
うつ病や既往症、
がん治療を受けた人も
加入可


この中でも私のオススメは保険料が安く、妊娠経週の制限のない【エクセルエイド普通保険】です。
 私の妻も妊娠12週でこの保険に加入しました。 

 

 

他に、コープ共済の「たすけあい」も妊娠後に加入でき、その妊娠の保障が可能な保険商品です。

コープ共済に関しましては、少額短期保険ではないため、上記3種類の保険と比較し、保障が充実してします。しかし、たすけあいに加入するには生協組合員になる必要があるため、ひと手間かかる形になっています。

 

今回は少額短期保険に焦点を当てた為、たすけあいに関しては別記事でまた詳しく紹介したいと思います。



まとめ 妊娠後に加入でき、出産を保障できる医療保険はある!

今回紹介する医療保険は少額短期保険のため、保険料が1年ごとに値上がりする形になっています。

そのため、長期目線で利用するには正直言って向いていません。

保険未加入の妊婦さんが加入し、その出産が終わるまでの一時的な保険として割り切って加入するのであれば、非常に使い勝手の良い保険だと思います。

 

保険未加入で妊娠が判明し、出産に備えた保険を探している方は一度検討してみてはいかがでしょうか。